親子の剣道 丸山親子
自分は長野出身で、体が弱かったことを心配した親の勧めで剣道を始めた。中学に進学するとバスケ部に入り、一時県道から離れたが、高校でまた剣道部に入部した。当時の高校剣道部は廃部寸前だったが、仲間と頑張って稽古に励み、県大会で上位入賞するまで成長した。大学入学後は、法律の勉強をはじめたため、再度剣道から遠ざかった。再開のきっかけは、たまたま自転車で道場の前を通りかかったときに子供が興味を示したので道場に足を踏み入れたこと。当時3才で受け入れてもらえるか心配しながら岩波先生にお話ししたところ、お父さんが一緒にやってもらえるならOKと言われて、入会することにした。しかし、再開後しばらくは、体が思うように動かなかったこともあり、子供と素振りだけして帰っていた。子供の成長とともに自身の体も動くようになり、数年後には最後まで参加するようになった。
入会してからは、子供もそうだが、自分自身もほかの会員からも学ぶことが多く、自身の仕事に役立つことも多い。これまでも上の子と一緒に成長している実感がある。道場の助成もあり、社会体育指導員講習を受講することにしたが、本当に自分が受けていいのかという葛藤がある。
之久会に入会して自身の成長を実感したのは、母校の顧問の退官記念の稽古会を企画した際に、之久会の会員に有志を募ったところ、何名もの会員が長野まで一緒に参加してくれたこと。また、当時の顧問の先生や、仲間と稽古した後に、一歩も引かない、いい剣道をするようになったとコメントをもらったのがうれしかった。
之久会に入会して強く感じることは、
「勝つだけじゃなく、人としての素養を養いたい。」
「稽古の中で勉強になることも多い。」

「大人同士の交流も面白い。」
である。これからも稽古を継続し、子供とともに成長していきたいと思う。
丸山 正仁 4段 (2022年7月、2023年2月)