大人の剣道

2019年3月22日

他のスポーツと異なり、剣道は一生続けることができます。 その理由はなんでしょうか? それは、剣道が単に技やポイントを競うスポーツではなく、精神的な強さと風格が重んじられる武道だからです。 よって高段者には、年輪を重ねた太い樹木のような気位があります。

私事、大学とその剣道部を卒業しおよそ20年たったある日、ちょっとしたきっかけでこの之久会を訪れました。 そしてそのまま「大人の剣道」に魅了されてしまい、気がつくともう6年半経過しました(2010年11月現在)。  学生時代は単に稽古が辛くて仕方のなかった剣道でした。 そのあまり良い思い出のない剣道を、この年になってなぜこんなに愛することができたのかを考えると、それは恩師・岩波先生との出会いがあります。 6年半前、久しぶりに面をつけた時に自分の未熟さを見抜かれ、それから私の再修行が始まりました。 その修行は、技というよりもむしろ精神的な強さと風格を学ぶものです。 

例えば、「相手の動きにも動じない強い心」「居つくことなく常に攻める気持ち」「自分をごまかさす、自分に恥じないで生きてゆくこと」「正しいことをおこなうこと」「剣を交わしつつ相手を思いやる慈悲心」等々・・・ ですから単に剣道の技を会得するだけではありません。 学生時代には学べなかった、多くの貴重な人生訓を、今まだ継続し学んでいます。 そうやって他の仲間とも一緒に「大人の剣道」を追い求めてゆくうちに、自分自身は3段から4段、5段へと昇段し、人間的にも何段階か成長したような気がします。

映画「ラストサムライ」や「武士の一分」は、日本人のアイデンティティを強く刺激し、忘れかけていた大事なメッセージを私たちに伝えてくれました。 すばらしい映画です。 また、ご存知のとおり、巷では「武士道」なるものが流行しています。 その理由は、日本人として大事なものを失っていることに気づき、それが何なのか探し求めている人が多いせいでしょう。 ここで、先生から学んだ武士道に関係する一説をご紹介します・・・ 「武士が刀を抜く時は自分の命を賭ける時。 よって、刀を抜かずにどれだけ忍耐できるか、それが真の武士道だ。 相手が自分の領域を攻めてこなければそれでよし。 ただし相手が攻めてきた場合は、それに臆することなく慈悲の心をもって一刀を振るうべし。」 ・・・ 本屋で山積みされている活字の「武士道教本」に勝るとも劣らない実践での教訓がこの之久会道場にはちりばめられているのです。
 道場で知り合った仲間との交流も楽しみの一つです。 剣を通じ共に汗する友は、道場を離れてもよき仲間です。 会員は主にサラリーマン(ママさん会員もいます)、週末の稽古を楽しみに通っています。  初心者大歓迎! いちから指導を受けられます。 再開される方でブランクがあったとしても心配することはありません。 基本は徐々に思い出し、私のように楽しく有意義な稽古ができることでしょう。 

長い文にお付き合いいただきありがとうございます。 もし今、剣道を学びたい、もしくは再開したいとあなたが思っているなら、即行動、まずは稽古の見学から始めましょう。 その後継続されるかどうかはあなた次第です。 見学、または体験の申し込みを心よりお待ちしています。

 有志会 副会長  岡本宏之  六段 社会体育指導員 初級

Posted by shikukai