師範のご紹介

2019年3月30日

教士 七段
社会体育指導員 上級
川崎市剣道連盟 理事長
宮前区剣道連盟 理事長

 

文部科学省は、学習指導要領で、中学校の保健体育の授業に剣道などの武道を男女とも必修とする方針を固めました。「武道は日本の伝統や文化を知るために役立つ、また相手を思いやる気持ちや規範意識の育成にもつながる」として、1、2年生の段階で必修にすることになりました。 この発表は大変喜ばしいことです。 剣道に興味をもつ子供たちが少しでも増え、願わくば当之久会の門を叩いてくれる事を願っています。

剣道の基本は正しい「面打ち」です。 私は、この道場で、打ってゆく際にリスク少ない小手ではなく、勇気をもって飛び込んでゆける面を子供たちに徹底し教えています。

その方法は切り返しを中心とする基本の繰り返しです。 一見単調に見える稽古を毎日毎日繰り返すことによって、子供たちは確実に一歩ずつ成長してゆきます。 お子さんが初心者であれば、一ヶ月もたつと顔つきが変わってくるのを見て取れるでしょう。 

しかし、文部科学省も目指す「心技体」の訓練は一朝一夕で完成するわけではありませんから、子供も指導者も我慢と稽古を重ねます。 もちろん親の我慢も必要です。剣道は「剣の理法の修練による人間形成の道」であり一般のスポーツとは一線を引く厳しくかつ尊い武道なのです。

そうやって厳しい稽古を通じ、正しい基本を身につけた子供たちはやがてこの道場を卒業してゆきます。 将来なにか困難に遭遇した際でも、「正しい面」をリスクを恐れずに打ってゆけることでしょう。 何でも手に入るこの時代に、剣道で汗して得られたものは決して色あせることはなく、だからこそこの道場には一度卒業した子供たちが成人し再度門を叩きにやってきます。 それは私にとってまさに至福の喜びです。

Posted by shikukai