親子の剣道 安澤親子
私が剣道を始めたのは、小学校三年生の頃でした。
当時、埼玉県下でも有名な道場でしたが、私はなかなか試合に勝てず、ぎりぎり選手に入れるかどうかでしたが、続けていくうちに試合での結果も出せるようになり、スポーツ推薦で大学へ行くことができました。
社会人になっても、稽古は続けてましたが行ける時に行ける道場へ行って楽しく剣道を続けてましたが、六段審査になかなか受かることができず、もう一度基本をしっかりと学び直せる道場がないかと探したところ、之久会に辿り着きました。
また、その当時は子供が産まれた直後で子供も通わせたいと考えていました。
なぜ子供にも剣道を習わせたいと思っていたかというと、私は若い時期に、N.Y.の剣道クラブへ通ってたことがあります。海外で剣道をしてる人の中には、かなりの富裕層の方がたくさんいました。そんな人たちとも日本人で剣道をしてるというだけで、とても仲良くしてくれました。
今でも何人かとは連絡を取ってます。
そんな経験から、子供には剣道を習わせたいとずっと考えていたこともあり、しっかりと基本を習える(長く続けるためには基本が大切と考えてます)道場を見つけたいと思っていました。
之久会では、切り返しと面打ちを中心にした稽古ですが、成長していることが実感できます。
剣道でしか学べないこともあると思います。
最後に戸田先生の言葉を引用させていただきます。
『竹の棒で人をたたくことが上手になるのではなくて、幼いうちから相手に正対し、堂々と立ち合う気迫と、決して途中で逃げ出さない勇気と養うべく稽古することにより、たとえ相手がはるかに年配者といえども、相手が間違っていると思ったら向かっていける心、そして、自分が間違っていれば、たとえ相手が自分より弱い人間であってもその否を認められる勇気、そういう強い気持ちを持てるのであって、試合に勝った嬉しさなどは、誕生日のプレゼントぐらいの、人生においてはごく小さいものになるのでしょうね。』
戸田忠男教士八段 剣道日本1999 4月号 より引用